手術当日の夜から、麻酔が切れてきた途端、膝に痛みが出てきました。
それに加えて、腰椎麻酔の副作用による頭痛に吐き気、
正直こんなにしんどいとは思ってもみませんでした。
普段は痛みに強いというか、鈍い私。
例えば身体にアザができていても、いつどこで何にぶつけたのか分かりません。
アザの濃さから、かなり痛そうなのですが、身に覚えがないのです。
そんな、痛みに鈍く、あまり人の手を煩わせたくない私が、夜中にナースコール3回。
痛み止めの点滴や飲み薬を使用できる限界までお願いし、
それでも治まらない痛みに悶えておりました。
これ、普通なの?耐えるしかないの?みんな、耐えてるの?
このままどうなってしまうんだろう、と思うくらい本当にしんどかったです。
後でネットで調べてみたところ、
これでも私の副作用はたぶん軽い方のようでした。
酷い人は、水を飲んだだけで吐いてしまうのが一週間続く、ということもあるようです。
致し方ないとはいえ、何か対策はないのかなぁと思いました。
本当にね、心が折れそうなくらい辛かったです。
そしてここ、カオス~!
本当に色々な人がいます。
私が入院してから毎日、食事前になると騒ぎ始めるおばあちゃん。
私はカーテンで仕切られたベッドの上なので、声しか聞こえないのですが
おばあちゃん「横にならせて~!お願いしまーす!」
どうやら、食事の介助が必要な患者さんは、食堂に集まって食べるらしいんだけど
食事を待つ間、座っているのが嫌みたいで。
おばあちゃん、続けて
「忙しいところ申し訳ありませんが、横にならせて~」
看護師さん「もうすぐご飯だから、食べてからね」
おばあちゃん「すみません、お手数ですがお部屋連れてって~、倒れそう」
看護師さん「座ってるのにどうやって倒れるの?」
おばあちゃん「ご面倒かけますが、誰かー!!お願いします!!」
看護師さん「そんなに大きい声出るんだから、元気元気」
おばあちゃん「うぅぅぅ苦しい・・・」
演技派女優?
毎度のことなので、オオカミ少年ならぬオオカミおばあちゃんのようになっているんだけど、
笑えて傷口広がりそうだから、おばあちゃんそのくらいにして~( *´艸`)
というかおばあちゃん、クッション言葉のバリエーションがすごい!
「お手数ですが~、申し訳ありませんが~、ご面倒をおかけしますが~」って
ちゃんと使い分けてらっしゃる!
電話対応に厳しかった損保時代を思い出しました。
看護師さんとおばあちゃんの攻防。ボケとツッコミが完璧です。
その後あまりに騒ぐので、自室に連行されたおばあちゃん。
漫才、終了~!
そして私は、痛みが少し落ち着いてきたところで
お義父さんに電話をしました。
無事に手術が終わったことの報告と、新居に来てくれる予定がキャンセルになってしまったことをお詫び。
お義父さん「そんなことはいいから。頭を打ったりしたらもっと大変だったよ。このくらいで済んでよかったと思って、元気出してね。そして、これからはちゃんとヘルメット被ってね。」
そして「けがのことを聞いた時には、自分(お義父さん)の膝も痛くなったような気がしてね・・・」
お義父さん・・・
この言葉にお義父さんの優しさが凝縮している気がしました。
自分の膝も痛くなった気がしただなんて
客観的に、「ああ可哀そうに」って思うだけならこんな感覚にはならない。
お義父さんの言葉が嬉しくて、少し泣いてしまいました。
ありがとう、お義父さん。