電話の向こうから返ってきた答えは、
「ごめん、俺やっぱ結婚向いてないわ」
真っ先に来た感情は、怒りでした。
先に言わせてなるものかと、私から「分かった、別れよう」と言いました。
この年になると、それなりに別れは経験しています。
別れたい側の気持ちを変えることなんてできないし、
はっきりした理由なんてないこともある。
嫌なもんは嫌。仕方のないことです。
心の中では「なんで?私何かした?」そればかりがグルグルしていました。
みじめにならないよう、声が震えないよう、必死でした。
そのあとどのように電話を切ったのか、覚えていません。
翌日、彼の部屋に置いていた荷物を返すため、彼が私のマンションに来ました。
私「付き合う時も別れる時も、ちゃんと言葉にしないんだね」
彼「無駄な時間使わせて、ごめん」
交際期間4カ月、あっさりとした別れでした。