手術当日の朝を迎えました。
朝から看護師さんが体温や血圧を測りに来てくれます。
手術当日なので朝ご飯はナシ。
ベッドの上でしばらく待っていると、
オペ前の入浴の時間となり、看護師さんが迎えに来てくれました。
シャワーのみだけど、ありがたいです。
車椅子で連れて行ってもらった先には
「ゆ」の大きな暖簾。ここ、銭湯すか?
脱衣所には女性の職員さんが二人いて、気を付けてお入りください、と。
・・・・・
・・・・・で、「お二人はいつまでいらっしゃるのですか?」と尋ねると、
「ずっといます。介助必要なら言ってください」
いらんて介助!
一人でできるから。こんなところまで見守ってもらわなくていいから・・・😢
さらに、「中までは入りませんので、お気をつけてどうぞ」
二人とも、私には関心ないフリの雑談をしておられるが、
意識はしっかり私に向いており、少しでもふらついたらすぐ動けるよう
スタンバイしているんでしょう。
仕方ない。
あれだけ派手に転んでおいて、風呂場で絶対転びません、なんて言えない。
くだらない羞恥心はかえって迷惑をかけるだけだな。
無駄に時間のかかったシャワーを終え、
脱衣所に戻るころには恥ずかしさは消えておりました。
お部屋に戻り、ベッドの上でオペ前の傷のない右膝をしみじみ見つめる。
これまで頑張ってくれた膝。
何回転んでも折れることなく私を支えてくれてありがとう。
もっと大事にすればよかったよね、ごめんね・・・。
と最後のお別れをしていたその時、
仕切りの向こうで看護師さん(女性)とリハビリ先生(男性)との会話が聞こえてきました。
リハビリ先生「なんか、髪ツヤツヤやん。そんな綺麗だった?」
看護師さん「えー、褒めてくれてんの?(嬉しそう)」
二人「きゃははは~!!」
聞こえてまーす。
隣は耳遠くて斜め前はすぐ忘れるかもしれんけど(これ、私が言ったんじゃないからね)
膝以外はおそらく異常なしの中年の女もいるんだよー。
新入りだから認識されてなかったかな。
そうそう、髪と言えば!
お風呂場に備え付けのやつ、やっぱりね。
リンスインシャンプー( ̄▽ ̄)
いや、誰もノンシリコン持ってこいとは言わないけど、
これ、バッサバサになるんだよね。
洗顔はもちろんボディソープで♡ 旦那さんよ、今日忘れたら!!!
オペの時間が近づいてきました。
ベッドで「手術をうける患者さんへ」という冊子をパラパラ。
色んな注意事項が書いてあります。
ん?手術中好きな音楽が聞けます?
iPadや音楽機器を持ち込んでOKって書いてある。
腰椎麻酔だから意識あるし、確かに音楽聞けますね。
流す曲は事前申告が必要だそうです。
ですよね、いきなり「天国と地獄」とか流れたら、
先生びっくらこいて手元狂ってしまいそうです。笑
全身麻酔の場合は先生の好みの曲になるのかな。
確か「孤高のメス」の堤真一は
都はるみ🎵聞いてたな。
オペの15分前、看護師さんが迎えにきました。
手術室に向かう時、母と旦那さんが来てくれていて、
心配そうに顔を覗き込んでいました。
旦那さんに、今日は忘れないようお願いしたクレンジングと洗顔、
追加でお願いしたキャミソールの下着の入っているはずの袋を受け取り、
看護師さんに部屋に運んでもらうようお願いしました。
母の顔を見ると泣きそうになりました。
健康に、障がいもなく産んでくれたのに、ごめんね・・・という気持ちになりました。
母とはここでお別れ。
ほんの3分くらいの時間だったけど、来てくれて嬉しかったです。
いざ手術室へ。頑張ります!