退職と結婚

婚活

流産をきっかけに覚悟を決めました。
仕事を辞めて結婚することを決心し、旦那さんに伝えました。

旦那さんは元々それを望んでいたため、
「いつ出してもいいから」と記載済みの婚姻届を渡されていました。
いつまでも決めきれない私に、イライラしていたんだと思います。

まずは母に、そしてその後、兄に話しました。
兄には流産のことは言わず、仕事を辞めて結婚することのみ伝えました。

元々、結婚はともかく仕事を辞めることに反対していた兄も、
旦那さんと同棲し、一年間女将として頑張ってきたことを認めてくれたのか、
了承してくれました。

そして、2021年6月末で退職、翌月入籍しました。

仕事を辞めることへの不安もありました。
旦那さんが会社員ならともかく、自営業しかも飲食店。
コロナ渦で日本中が自粛ムードでした。
ただ、これまでのキャリアを捨てることに抵抗はありませんでした。
実際、会社員時代に経験した様々なことが、今役に立っていると思うことが多いです。
電話応対や対人対応はまさにそう。他にもたまに起こるちょっとしたハプニングも問題なく対応できます。
たくさんの人と接してきた経験のおかげです。

それでも仕事を辞める時は寂しかったです。
最後の挨拶の時、在宅勤務の日なのにわざわざ会社に来てくれた先輩、転勤先からリモートで見届けてくれた元上司、手作りの卒業アルバムを作ってくれた同僚、そしてあの厳しい仕事をともに励ましあって乗り越えてきた皆の顔を見ていたら、
「明日からは皆と会えなくなるんだ。」と泣きそうになりました。

大人になれば誰しも、悩みの一つや二つ抱えています。
私も12年間の会社員生活の中で、父の看取りなど辛いこともたくさんありました。
その、悩みや辛さを一旦胸の奥にしまって、人の感情と向き合うことはとてつもなく大変で難しいものでした。
どんな職業でもそうですが、辛くても苦しくても、仕事はしなければなりません。
今振り返っても、本当によく頑張ったなあと、自信を持って言えます。

そしてついに入籍の日。
旦那さんはちょうど尿管結石で苦しんでいたので、座薬の効果が続いているうちに終わらせて帰りたかったのですが、めちゃくちゃ手間取りました。

まず、婚姻届。

逸れますが、入籍日を決めたのは、お店のお客さんでもある占い師の先生だったのです。
(頼んでないけどね)
日にちだけでなく、「朝11時に婚姻届けを提出すること」と、時間指定までされました。
別にこだわりもなかったので、そう言うならじゃあ、くらいの気持ちで従いました。
少し前に到着し、11時になったので窓口へ行くと、
あれこれ間違いを指摘され、

なんと訂正印7か所!!

どうしたらこんなに間違えられるの??

「ねぇ、11時過ぎちゃうけどどうする? 」
「ちょっとくらい、いいんじゃない?言わなきゃバレないし。」
ひそひそ、ひそひそ。。

市役所の窓口で、職員さんに無駄に手間をかける40代の新婚夫婦になりかけの男と女。
仕方ない。年は取ってるけど婚姻届け書くなんて初めてだもんね。
あ、旦那さんは2回目。
前回どうだったの、覚えとけ!!って思ったね。

結局、訂正印で真っ赤な婚姻届けが受理された頃には
指定時間は大幅に過ぎていました。

そして免許書き換えなどなど、面倒な手続きを済ませて疲れ切って帰宅。

幸せに浸るなんて余裕がまったくない、すっとこどっこいの入籍日でした。

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