思いがけない妊娠

妊活

昼間は会社員、夜は割烹の女将。
中途半端な二刀流の生活が半年くらい続いた頃、
思いがけず妊娠をしたのです。
私が42歳になってすぐのことでした。

備忘として携帯のメモに入っていました。

最後の生理は大晦日。
2/11検査薬で陽性と確認。
2/13病院受診、1センチの胎嚢確認。
2/20病院受診、2センチの滞納確認。

結婚前ではありましたが、結婚前提での同棲だし、引き返さない覚悟もできていたので、率直に「嬉しい」と思いました。自分にとって一番大切なものができることは、人生の軸ができることだと思いました。

きちんと籍を入れ、これからのことを決めていくことができる。自分の進むべき道が定まったような気がしました。

旦那さんには、検査薬で確認を済ませたタイミングで報告しました。
驚き、ずっと笑っていました。
独り言のように、「俺、お父さんになるのか」とか言いながら。
おそらく彼は、今後の自分の人生の中で子を持つという道は無いものだと思っていたでしょう。

年齢的に、自然に妊娠できることは今後ないかもしれない。
そんな「最後のチャンス」という気持ちからか、私はすごく神経質になっていました。
ネットで、胎嚢の成長具合は平均的かどうか、とか、早いといつから悪阻がくるのか、とか、情報を集め自分と比べ、一喜一憂する日々。

妊娠の経過は本当に人それぞれで、人との比較に意味がないと分かっていながら止められませんでした。

特に体調の変化がなかったので、その頃の生活は妊娠前と変わりませんでした。
無理をしない方がよいのはそうだが、人によってはまだまだ妊娠に気が付かないような段階。お酒を控えるくらいであとは普通にしていました。夜な夜なネットを見続け、生活はさらに健全ではなくなってはいましたが。

不安な時、良い方に考える人と最悪のケースを想定する人がいるとしたら、私は確実に後者だと思います。

良くないことばかりを想像しては、高齢出産をした人のブログを読み漁り、「私も大丈夫」と思えるまでやめない。

 

そして3回目の受診の時、不安が的中しました。

携帯メモの続き

2/26病院受診 5.5ミリの胎芽確認するも動きが弱く止まってしまうかも、と先生

この時の感情は、悲しいことはそうなのですが、よく覚えていません。
ただ、不安に押しつぶされそうになりながら、やっとの思いで生活を続けていたのだと思います。

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